佐々木一成のブログ

元JOYBRASS トロンボーンアドバイザー 佐々木一成のブログです

質問に答えます。

どうも、アドバイザーの佐々木です。
今回は寄せられた質問(ありがとうございます!)に答えていきますよ。


Q 楽器を何本か持っていますが、コンディションを保つのに気を使います。
佐々木さんはどうされていますか?

A そうですね、僕は現在5本持っているのですが、
ぶっちゃけそんなに気にはしていません
必要な時に必要なセッティングをしているのであまり劣化等は気にしてませんね。
ただしまう時には必ず掃除をしてしまうというのが鉄則だとは思います。
あと何年も使わない楽器がありそうであれば年に1、2回ケースを開けて楽器をチェックするくらいですかね。
しまってある場所も関係しますが、日本の気候を考えると楽器にはやさしくない気候だと思いますので。定期的に状態をチェックすれば大丈夫な気がします。


Q 留学先はどうしてフランスだったのですか?

A 高校の頃にフランス人プレーヤーを多く聞く機会があったし、トロンボーンをちゃんとやろうと思ったのもパリ・トロンボーン四重奏団を聞いた衝撃からでしたので自然とフランスで勉強したいと思ったんですよね。
当時はパリトロが2年おきくらいにツアーもやったりしていて、それに伴いマスタークラスやレッスン等もありましたし、広島という土地でもそういうのに触れられる機会が多かったのを憶えています。高3の時でしたか、学校全体の芸術鑑賞の時間でパリトロが講堂で演奏したのですが、今思うとすごいことでしたね。トロンボーンを吹く者にとっては贅沢な学校行事でした。(友達は良さがわかってなさそうでしたけど)
それから僕の師匠の一人である若狭和良さんに習っていたのもあり色々と相談しながら留学を決めた感じでしたね。


Q 良い音がなかなか出なくて困っています。

A そもそも良い音とはなんぞや?的なところもありますな。これはなかなか難しくて、この前お店に来られたお客様で同様の悩みを持っていると伺ったのですが聞く限り問題ないと思ったので、「個人的には問題ないと思います」とお伝えしました。息を使って良いバランスで振動が起きている音であればそんなに気にしなくて良いと僕は思っています。むしろそこを気にするあまりバランスを崩してしまったりするほうが良くないことだと思います。音に対して何かをしようとするのではなく、楽に吹いて響きがある状態こそが自分のベースの音として考えましょう。そこから音楽を考えていくほうが良い結果になるのではないでしょうか。
僕自身も音のノイズや音色の感じをなんとかしようとしてた時期がありますが、そればかりが気になってしまって音楽をどうするかみたいなところがおざなりになってしまった経験がありますね。ですので、そこまでシビアに考えないということで頑張りましょう。


はい、今回はここまでです。こんな感じで色々な質問をいただければと思います~
質問はtb@joybrass.co.jp まで【質問コーナー】と題して送ってください~

それでは、また

リムトップからクルークまでの距離

ここにきて暑さが増しましたね、どうも、アドバイザーの佐々木です。
f:id:kazooy:20160818114106j:plain上の画像のマウスピースは僕の私物なのですがこれらは全てシャンクを1mmほど浅く入るように長さや太さを変えてオーダーメイドされたマウスピースです。

どうしてこんなことをしたのかといいますと自分の楽器との相性が良いからなんですね。

アドバイザーとしてお手伝いするようになってからは、毎年ボブリーブスさんがジョイブラスに来られてるのですが。2013年に来日された時にトランペットのマウスピースをレシーバーに挿した時のシャンクエンドとリードパイプの距離(ギャップ)が吹奏感やツボに大きな影響を与えるということを僕自身がイベントを見て初めて知りました。(今年も9月18日にトロンボーンマウスピースのイベントをやりますよ)

それでふと思ったんですよ

トロンボーンだとどうなのか?と

聞いてみたところ

「ハサミと紙、楽器を持ってこい」とのことで
用意しました。
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その後は

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紙をこんな風にですね、幅の違う短冊形に切りまして。

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こんな感じでパイプにマウスピースと合わせて差し込むと出来上がりです。
これを何種類かに切った紙で試すのですが、幅の大きいものがよりマウスピースの挿し込みが浅くなります。

これをボブさんを目の前にしてあれやこれや試していたのですが、ある紙のタイミングで音の響きがすごく良いバランスで鳴ったんですよね。めちゃくちゃ驚きまして・・・

「その長さが好きなのか?なら印をつけてあげるから、それを基準に曲や仕事の内容で微調整しなさい」

「本当は唇の振動部分からの距離なのだけれど、測るのであればリムトップからクルークの曲がるところまでの距離、その距離で変化が起きるんだ」
それがちょうど通常よりも1mm浅く挿しこまれた状態だったのです。
それからは多少色々と試したもののその時のバランスで何もかもやっていますね。
これをペーパートリック(トランペットとやり方は同じ)と言って、しばらくそれで吹いていたのですが水分で紙は比較的短時間で破れてしまうのでビニールテープを使ったり、真鍮ペーパーを使ったりしてましたけど。
結局その都度つけたり外したりするのに面倒くさくなってしまい。

う~ん・・・よし、作ってもらおう

ということになり、注文していった結果、最初の写真くらいに今現在はなっているということなんですね~

このペーパートリック、試すのは簡単なのでだれでもお試しになれますよ!ただし破れた紙片がパイプ側についたりとかするので自己責任でお試しくださいね、僕がいるときにお店に来ていただければ色々とお手伝いできます‼

まあでもこのやり方はあくまで距離を出すことしか出来ないのと、スライドチューニングの楽器などはどうなんだ?とかいうのもあるのですがそれでも楽器との相性というのはそういう要素もあるということが重要だということです。
僕もあれだけ作っておいて楽器が変われば合わない可能性が出てくるのですが・・・少なくとも僕の場合はメリットが大きかったですね。

それでは、また。

質問募集中です~
楽器、奏法やそれ以外のことなんでも質問してください
tb@joybrass.co.jp まで、タイトルを【質問コーナー】でお願いします!

続6-1/2縛り

前回の記事はそれなりに面白かったとの評価を頂きまして、モチベーションが少し上がっております。
どうも、アドバイザーの佐々木です。
でですね、じゃあお前はどの6-1/2を吹いているんだというお話も頂いたのですが…

すみません、私、今6-1/2使ってません…

いや、なんなんだという話なんですがあれですよ、色々吹いてみてですね…現時点の楽器に合うやつを選んだ結果ですね…
今のところ5Gや4Gや3Gあたりを使っております。ハイ

そもそもああいう話を書いたのもそういう経験がありますよ、ということで書きましたのでそれが全て良いみたいなことではないですから~!そこのところをよろしくお願いします。
最近ではマウスピースがこれだと良いだの悪いだの調子が云々…とかお店にいてもそういった相談を受けることが少なくありません。
まあ僕は楽器(マウスパイプ)が変わればマウスピースも変わると常々思っていまして、楽器を選ぶときに良いなと思う楽器と出会う場合は、自分の使っているマウスピースとのマッチングが良いということと楽器自体が良いということが半々くらいに考えても良いくらいに思っています。ですので色々言われていても自分の感覚を信じて選んでみたほうがより良い結果が生まれるのではないでしょうか。

僕自身のことですが、今はメインがエドワーズにボブリーブス4Gという組み合わせですが、フランスっぽいスタイルだと良く言われたりもするのでメーカーのもつイメージはイメージでしかないと思う今日この頃です。

まあ、とにかく言いたいことは

好きなマウスピースを使えば良いじゃないか

ということです。
それでは、また……あ‼質問コーナー用の質問は随時募集中です~
tb@joybrass.co.jp までタイトルを【質問コーナー】にしてくださいね!
では!

テナーの人は6-1/2縛り!?

アクセスが桁違いに増えている………!



どうも、アドバイザーの佐々木です。
いやーなんかアクセス数が増えとりますよ、なぜに!?と思ったのですが
ああ、なるほど湯村さんがJOYBRASSのブログで紹介してくださったのね…ありがとうございます。
こうして日の目を見ることになったので質問コーナーの質問もきっと…そう、きっと増えていくことに違いない!……はず。
よろしくお願いします!

今回はフランスのトロンボーン常識非常識?と題しまして僕自身が留学時代から今まで触れてきたフランスという国のトロンボーン事情を僕の視点から書くという企画です。第一弾は~

【テナーの人は6-1/2縛り】
フランスでは初心者はシンプルテナーの細管の楽器を使うこともありますが、基本的に太管のテナーバスで勉強しているんですね。
そこで使われるマウスピースはまあ6-1/2ですわ、AMとかALなどの違いはあれどとにかく6-1/2で吹くんですよね。
プロも学生も関係なく6-1/2でして僕自身もレッスンでその時吹いていたBach 5Gを見て
先生「マウスピースは何を…5G?でかくないか?」
私「いや6-1/2がちょっと小さいような気がして…」
先「なんか変だと思ったら…戻しなさい」
私「………はい。」
とまあこんな感じで元に戻されるということがありまして、当時6-1/2が小さく感じていた自分にはなかなかしんどかった時期もありましたね。
もちろん全員がという訳ではないとは思いますが少なくとも僕が会ってきたプレイヤーは全員間違いなく6-1/2でしたね。
それほどに偉大なマウスピースということだと思います。またそれ自体が音や演奏のスタイルとなっているのでしょうね、そう考えるととても面白い文化だなと感じます。


という感じでこういうコーナーもネタ切れの恐怖と戦いながらやっていきますよ~
質問はtb@joybrass.co.jp までよろしくです。タイトルを【質問コーナー】にしてくださいね!!

ではまた。

質問募集中です~

毎日暑いですね…アドバイザーの佐々木です。

初めのポストから10日ほど経ちましたね…、いきなり“死にブログ”になるんじゃないかと思った人もおられるんじゃないかと思いますが大丈夫です!質問がなかなか集まらなかったのです!!泣

JOYBRASSのブログにもこのブログがあることをまだ書いていないので未だに知る人ぞ知るブログだということです。
そんな中、質問をくれた方々はかなりのジョイブラスファンですね。というわけで答えていきますよ。

Q タイトル画像のお二人は誰?

A はい、これはですね。僕と僕の師匠の一人であるDaniel Breszynski(ダニエル・ブレザンスキー)氏です。
十年程前でしょうか?パリ・オペラ座が日本ツアーのタイミングでお会いした時の写真です。僕は6年程留学していたのですが、留学生活そのものといえる程、影響を受けた先生であります。留学当初の初めてあった時の彼の年齢はなんと26歳という若さでしたね、今思うと厳しさも相当とがっていたような・・・。

Q タイトルの佐々木さん、痩せてますね・・・

Aそうですね
いや、20代はむしろペラペラだったんですよ、30半ば超えたあたりから第三成長期がきたみたいなもんです。

Q どういうきっかけでJOYBRASSのアドバイザーになったのですか?

Aこれはですね、きっかけというかある日ジョイブラスから突然電話がかかってきまして、湯村さんから
「佐々木さん、ジョイブラスでアドバイザーみたいのやってみませんか?」
と言われまして、それからですかね。いや本当にそんな感じです。今考えてもすごいですね、そんな頼まれ方は初めてでしたし。


とまあ初回は楽器や奏法みたいな質問が全くありませんでしたが、なんでも大丈夫ですので
tb@joybrass.co.jp にタイトルを【質問コーナー】にしてどんどん送ってくださいね‼

ブログはじめました‼

アドバイザーの佐々木です。
教室のことや、楽器のこと、または質問コーナーなどをこのブログ上でやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

とりあえず質問コーナーを設けまして、色々と答えていきたいと思います。
楽器や奏法、それ以外の全く関係ないことでも大丈夫‼

質問はtb@joybrass.co.jp へ、件名を「質問コーナー」にしてくださいね!