佐々木一成のブログ

元JOYBRASS トロンボーンアドバイザー 佐々木一成のブログです

調子が悪いなと思ったら

どうも、アドバイザーの佐々木です。

レッスンに来られたで「最近、調子が悪くて…」と悩む方がおられました。 

 この「調子が悪い」というのは果たして何がどう調子が悪いのかを自分でもチェック出来れば良いのですがなかなか難しいですよね。 吹きすぎなどによる疲労とかであれば休みをとってしまえば回復すれば良いのですが 奏法上のバランスが今までと変わっている場合があります。 それは上達する上での過渡期だったり、体調や身体の変化に起因していたりと様々です。ただバランスが崩れて調子が良くないまま無理に頑張っても余計にハマってしまうかもしれません。僕が留学中これ以上ないくらいに吹けなくなってしまった時はまさにこの「どハマり」状態に陥ってました。改善しないのにひたすら何時間も似たような練習をすがるようにやってましたね。最終的に自分自身の捉え方を変えてやることで少しずつ良くなっていきました。そのなかで特に息と舌と振動のタイミングのバランスは上達するため、またコンディションの維持にもとても大事な要素だと思います。

というわけで今回は、佐々木的バランスチェック方法を…

1  楽にある程度楽器を吹いているときの口を作ったような状態で息を流すのですが、このとき唇は閉じられている状態で「P」のような発音で息を出すときに唇の間に穴が出来て息が流れる感じが出来るかどうか。

 2  1の動きに舌も連動させて問題ないかチェックする。その場合は「T」を発音する感じで。

3  そのままマウスピースのみを当てて2と同じアクションを。バジングさせようとせずに2の動きにマウスピースを当ててるだけの状態で。

4  再びマウスピースを外して今度はなんとなく唇が振動するように吹く(緩く振動してる状態で十分)

5  楽器で同じアクションで音を出す(出そうとせずに出てしまう感じ、振動が発生していれば大丈夫)

この一連のやり方で頭にあるタイミング(テンポ)と息、舌、唇がリンクするかどうかを確かめる感じです。ポイントは出すというよりも出てしまうような感じで「待ってあげられる」かどうかが大事なところです。これらが出来てて音出しに問題が発生する場合は唇のリードとしての状態が上手く作れない場合か別のアクションが発音時に入ってしまう場合がほとんどのように感じますね。バートファンリールさんの著書「トロンボーンのためのコーディネーション・トレーニング・プログラム」という本にも似たような考え方でのアプローチが載っています。色々な選択肢から上手くいく方法を選んでみてください。何か質問があればなんでもどうぞ!

今回はここまで。それではまた!

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