佐々木一成のブログ

元JOYBRASS トロンボーンアドバイザー 佐々木一成のブログです

質問に答えます vol.5

どうも、アドバイザーの佐々木です。
今回は寄せられた質問に答えていきますよ。

Q 佐々木さんはオイル類はどういうものを使われていますでしょうか?

A 今現在はスライドにはO-mix light、抜き差し管は主管、F管共にHetmanのslide gel plus(量は調整してます)ロータリーは注すこともありますが基本はオイル無し、もしくはごく少量にしています(オイル不足は汚れの付着や錆びの原因になり、トラブルの可能性が大きくなりますのでメンテナンスがちゃんと出来る人向きです。)主要なとこはそのくらいで、あとスライドのロックリングはオイル無しでロータリーのリンケージもあまり注しません、注すのであればエドワーズのリンケージオイルかHetmanのBearling & Linkage を注しています。オイルはなかなかくせものでして、とにかく変わるんです。ええ、困ったことにオイルの種類や量などで変わるんですよね~、まあでもあーだこーだやっている時間も積み重ねると大変なことになりますので、大体の目安と相性くらいに留めておいたほうが良い気がします。

Qプランジャーが上手く扱えません…

Aはい、これはですね…、僕もあまり上手い訳ではないのですがコツはそれなりにあります。
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まずは上の画像のように手首より少し指側にベルフレアを置くようにします、そして左右に楽器がぶれない位置で支えてみてください。プランジャーは挟み持つような感じのイメージですかね。
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楽器は肩に乗せましょう、左手がちゃんと構えていられればこの時点で構えの安定感はそれなりに出てきます。
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その状態でマウスピースがちゃんと口にくるかどうかですが、大変なようであれば微調整をして口にちゃんと当たるような位置にもってきます。
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そうしたら完成です。コツは左手のベルフレアの位置と構えた時のマウスピースの位置ですかね。これで大丈夫なはず!ちなみに僕はこのやり方でバストロも特に問題なくできますので是非試してみてください~。(撮影協力 宮川くん。)

Q マウスピースでバジングの練習は重要ですか?先輩に言われてやっていますが、やるとなんとなく調子が悪く感じます。

A このバジングの是非は結構昔からあるように感じます、前にFacebook上で若干論争になりましたね。
僕の留学時にも思ったことですが、重要かどうかは人によって様々なんですよね。なので、やるやらないは自分でチョイスするというのが基本ではあります。ただ、やらないとしても今自分がやっているものがマウスピースのバジングの全てだと考えずに自分にとってより良いやり方があるのではないか?という余地は残している状態が大事だと思います。そのことが今は無理でも、今後役に立つタイミングというのが意外とあったりするものだからです。
この練習ですが、僕の場合はちゃんと歌えているのに今ひとつ音が噛み合ってない場合とかにすると効果が高いように思います。振動がというよりも息とアンブシュアと舌の位置みたいなところがバジングで整理されるような感じですね。なので頑張って音が出るようにする必要はあまりないと考えています。やり方やポイントを変えると練習の内容も違った面を出してきます、なので少しづつ工夫をしてみるのも良いかもしれません。わからなければまた質問してくださいね。

今回はここまで、それではまた。

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